更新詳細とかゲームの話とかいろいろ
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実家からこんにちは。とみぃです。
何だか自宅PCに触れていない時のほうが、何気に絶好調かもしれません。 というわけで、掲載予定の創作、一部だけ公開しときます。 --------------------------------------------------------- コツコツと誰かが歩いてくる音がした。 私が逃げることはできないとわかっているのだろう、すでに拘束は解かれ、手は自由になっている。 またヴィンセントだろうか。 彼の昏く淀んだ、そして狂った瞳を思い出すと、背筋が凍った。 彼は自分を殺すつもりなのだ。あの瞳には、はっきりと殺意がこもっていた。 いつまでこうして生かされているのだろう。 彼の口調から、自分は誰かをおびき出す囮なのだと推測できたが、その対象が誰なのかわからない。 そもそも私自身が取引材料になりえるものなのだろうか。 私がいなくなって困る人物など、カインくらいしか思い付かない。でもカインとヴィンセントに接点はないはずだ。 足音はだんだん近くなり、やがて牢の前で止まった。 思わず身を固くした私に、誰かがそっと話しかけてきた。ヴィンセントではない。 「姫」 誰だろう。どことなく聞き覚えがある。 この声の持ち主ならば、自分に危害を加えることはないと、なぜだか確信できた。 「誰?」 恐る恐る鉄格子に近づく。 そこにいたのは、思いもかけない人物。 「僕です。姫」 そう言ってにこりと微笑んだのは、闇に紛れて暗躍する、怪盗コールドムーンその人だった。 何故彼が、そう思うと同時に、ああそう言えばと思う気持ちもあった。 確かに彼ならば、ヴィンセントに恨まれる要因がある。 ヴィンセント逮捕の決め手となったのは、ほかでもない、彼らの活躍のおかげだからだ。 ただ一つ納得がいかなかったのは、怪盗たちをおびき出す囮が私だったということだが。 「どうしてあなたがここに?」 「あなたを助けに来ました。姫」 よどみなく答える声。偽りが含まれている様子はない。 思わず手を伸ばそうとしたが、僅かな違和感を感じて思い止まった。私たち以外に、誰かがいる。 PR |
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